背中の痛み。胸の痛みで悩んでいる方が、今、増えております。
整形外科などを受診すると、肋間神経痛と診断されることが多いのですが、ひとことで、肋間神経痛と言っても、あばらが痛い人と、脇が痛い人、みぞおちが痛い人と、それぞれ、ちょっとずつ違います。
この記事では、私の知人の看護師の長澤さんに「肋間神経痛で背中が痛い場合は、こんな症状が出て、こんな事が原因の事が多いですよ」というポイントを、いくつかまとめていただきました。
ご自身の症状と照らし合わせながら、確認してみてくださいね。
肋間神経痛の症状。背中の場合
こんにちは、福岡市で常勤看護師をしている長澤ともうします。
肋間神経痛の症状が出る部位は本当に人それぞれで、痛む姿勢や動きも違い、程度ももちろん異なります。
肋間神経痛の症状と場所の関係で、いちばん、患者さんが痛みをうったえる場所で多いのが、背中が、一番に挙げられます。
肋間神経痛というくらいなので、肋骨が背骨からきているためです。
身体の、肋間神経の走行方向が、背中をスタートとしてお腹側、みぞおちの方へ走っているからです。
痛みはじめは、背骨が多く、症状の進行具合により、だんだん、みぞおちの近くが痛むようになります。
また、部位によっては他の疾患が原因であることも考えられるので注意しましょう。
とくに背部の痛みには肋間神経痛以外にもキケンな疾患が関わっていることがあります。
一般的に言われる、肋間神経痛の症状としては、椅子に座って作業しているときに、頭を動かした時に痛むなどがありますが、
他にも
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- 深呼吸をすると背部が痛む
- ちょっと重いものを持ち上げようとすると痛む
- 咳やくしゃみで痛む
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というのがよく聞きます。なかには、キケンな背部痛もありますので、こちらはかなり注意が必要です。
ただし、極端な例ではありますので、当てはまらないことが多いので、心配しすぎる必要はありませんが、しかし知っておいて注意することに損はありません。
背中痛で肋間神経痛以外の可能性
他に背中が痛む場合の考えられるの疾患としては骨髄腫瘍、肋骨骨折です。咳をするだけでも骨折する場合があります。
肋骨脱臼、大動脈の炎症、狭心症、胸骨骨折・圧迫骨折、後縦靭帯骨化症など挙げられます。背中の左側が痛むのは膵臓癌、慢性膵炎の可能性もあります。
これらの症状をあげると不安がられる方もいらっしゃると思いますが、もし肋間神経痛以外の疾患でしたら、背部痛以外にも何かしら別の症状も出ていることと思います。
肋間神経痛と肋骨骨折の関連性
肋間神経痛はじっとしていれば痛みは出ないと言われています。
基本的に肋骨骨折、胸骨骨折、圧迫骨折でも動かず安静にしていれば背部の痛みはありません。
胸骨骨折や胸椎の圧迫骨折だとすれば、”尻餅をついた。転んでしまった。”などのエピソードがなければ、自然と起こるものではありません。
それらの可能性は否定できます。
これに骨髄腫瘍も含めて重症化したものが原因であれば、右左、どちらかお腹や腰、片方、もしくは両方の足に痺れが併発することもあります。
これらがあれば肋間神経痛ではないかもしれません。
怖いことばかりで申し訳ありませんが、私、長澤は、脊椎専門の病院で勤務しておりましたので、背中、胸の痛みで、考えられる原因として、やはりこういった可能性は払拭できないのが事実です。
症状が強すぎたり長期間続いているようであれば一度病院の受診をお勧めします。
しかし、病院で受診して、ガンや腫瘍ではない。『肋間神経痛です』と診断を受けていらっしゃれば、じっくりむきあえば、問題なく治る症状であるという意味で、安心でしょう。
神経痛というくらいですから、筋肉や神経の炎症が、原因になります。
ですから静養につとめ、私の知り合いの藤田さんの体操などで、体をほぐし、バランスを整え、リラックスを心がけていただくと、症状の緩和に効果的です。
ぜひ、いちどためしていただきたいと思います。
肋間神経痛に効果的な体操
こんにちは、藤田です。長澤さんありがとうございます。
というわけで、病院で診察すると、なかには、神経痛ではなく、他の症状が原因だった。という方もいらっしゃいますが、ほとんどの方は、普通の肋間神経痛の場合が多いので、必要以上に心配することはありません。ということでした。
肋間神経痛に効果的な体操は、こちらの記事でご紹介しています。
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